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1979年式
ホンダ プレリュード XE 初期SN型
70年代の空気感そのままに、絶版国産旧車が今の時代に
蘇る・・・!79年式 初代SN型 ホンダ プレリュード XEは、全塗装が施された機関好調、内装オリジナル・・・何も我慢する事無く、普通に毎日旧車を楽しめる貴重な一台だった・・・!
車両の細かな状態は写真毎に説明があります
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個性化が始まった1970年代後半・・・初めての国産
スペシャリティ・カーとしての存在・・・。
王貞治氏の756号ホームランと初めての国民栄誉賞受賞・・・。テレビ音楽番組「ザ・ベストテン」の放送が始まり、キャンディーズが解散・・・。街中ではインベーダー・ゲームが大ブームであったあの時代・・・。イラン革命に端を発した第二次オイルショック以降、日本人の商品選択眼は一層厳しくなり、70年代のマーケティングはあちらこちらで「差別化・高級化・個性化」の傾向が声高らかに叫ばれ始めた時代でした・・・。
多感な青春期にその時代を経験した筆者も、「個性化」をテーマに各メーカーが、技術とアイデアを振り絞り生み出した、今までのセダンやクーペという枠に捉われない「スペシャリティ・カー」と呼ばれた、新しいジャンルの個性豊かなクルマの登場に、ワクワク心奪われたものです・・・。
トヨタ初代10系ソアラ、日産3代目S110型シルビア、マツダ初代コスモAP、三菱初代ギャラン・ラムダなどといった懐かしい響きのスペシャリティー・カーの存在が、70年代後半を象徴しますが本田技研工業が、その個性化の時代に先駆けて、パーソナルライフを楽しむ提案をしたのが、国産車で初めての電動式サンルーフを標準装備し・・・、前席を重視した2プラス2の室内を持ち・・・、集中ターゲットメーターを始めとした新しい技術を投入した、初代SN型プレリュードでした・・・。
72年発売の初代シビック〜76年発売の初代アコードの更に上級クラス・・・。
スペシャリティー・カーとして使命を持ち産まれた初代SN型ホンダ・プレリュードは、1978年〜1982年に生産され、その後5世代先にまで渡って作り続けられたNSX登場以前の本田技研工業のフラッグシップカーとなります・・・。
今日新たにリサーチしてみると・・・、生産は全て国内、本田技研工業狭山工場において、4年間で総台数約313,000台・・・。海外の記録によると、北米に輸出された台数は171,829台、欧州他に99,981台・・・。国内で登録された台数は、およその数字ながら僅か41,190台となり、実に8割以上が海外に輸出されたモデルとして、初代SN型プレリュードのキャラクターが見て取れるのも面白い所です・・・。
FF車特有のネガティブを抑えた素晴らしいハンドリング・・・。
初代SN型プレリュードはこんなクルマだった・・・
当時のシビックとアコードは、モノコック・ボディにサブフレームを載せる構造でしたが、プレリュードではFF車特有のアンダーステアを抑えるべく、ボディ剛性を上げる目的で、サブフレームを一体化したモノコック・ボディが採用されました・・・。ワイド・トレッド化されたプロポーションは、スタビライザーで強固に補強され、足回りにはストラット式4輪独立懸架サスペンションが奢られるなど、FF車特有のネガティブな面はセッティングで抑えられ、当時の国産車の中でもずば抜けて優れた軽快なハンドリング特性を持ったクルマでした・・・。その気になればワインディングでリアを流しながら俊敏に駆け抜ける操作性を持ちながらも、ゆったりとクルージングする懐の深い走りが実に魅力的で、更に燃費も良い・・・!これらの作り込まれた特徴が、高性能・低燃費を受け入れた北米でまず大ヒットし、二代目以降へと繋がる足がかりを得ます・・・。
スペシャリティー・カーらしく意匠されたワイド&ロウなプロポーション・・・。ロングノーズ・ショートデッキというスポーティなスタイリングは、どこかメルセデス・ベンツ450SLCを彷彿とすることから「川越ベンツ」などと呼ばれていたのも懐かしく思い出され、初代シビックや初代アコードにおいても観られる、ホンダの頭文字Hを形取った、当時のホンダ車のアイデンティであったフロントグリルの形状など、絶盤国産旧車となった今日、とても斬新に観る者に映ります・・・。
日本国内での登録は、前述の通りおよそ4万台と少なく、発売からほぼ半世紀経過したこともあり、全国各地で開かれる昨今のクラシック・ホンダ車のミーティングでも、希少な存在が魅力の旧車として昇華したのが初代SN型プレリュードです・・・!
そんな初代SN型プレリュードの「絶盤国産旧車としての特徴」をまとめてみると・・・。
その1
- 緻密な曲線で描かれたロングノーズ・ショートデッキ、当時の国産車では斬新なワイド&ロウなプロポーションが魅力的・・・。スペシャリティ・カー発端となったスポーティな外観を備えたフィックスド・クーペデザインが今尚斬新・・・。
その2
- 国産自動車初・・・!となった「電動式サンルーフ」を標準装備した、当時のホンダの意気込みが感じられる希少な旧車・・・。
その3
- 発売当時話題となった「集中ターゲットメーター」は、当時のスペシャリティーカーとしてのアイデア満載の逸品・・・。
その4
- 姿勢を変えずに操作できる様にメーター横にコンパクトに収納したロータリー式ラジオなど、全ての操作をドライバーにまとめたインスツールメント・パネルは歴史を語れる斬新さ・・・。
その5
- デラックス仕様のXEならではの特徴・・・!初代アコードで初めて搭載され好評であった車速感応型のパワーステアリングを装備・・・。
などと尽きません・・・!
また今回ご紹介の79年式SN型初代プレリュードは、観るのも触れるのも懐かしい・・・!「☆レンジ付きセミ・オートマチック(ホンダマチック)」搭載車です・・・!
「ホンダマチック」とは、CVT的な動作をする当時のホンダ独自のセミ・オートマチック・トランスミッションで、トルクコンバーターを持つため、AT車同様のクリープがあり、一般的なオートマチック車と同様の動きをする機構です・・・。
今回取材した79年式の初代SN型プレリュードには初期の2速タイプ(P-R-N-☆-L)が搭載されており、セミ・オート式で、一般的な4速相当の変速比を持つ「☆レンジ」が非常に楽しい操作をドライバーに与えてくれるのです・・・!勿論AT限定免許の方にも絶盤国産旧車を味わって頂けます・・・!
1970年代当時の国産車は、まだまだマニュアル・トランスミッション全盛の時代・・・。オートマチック・トランスミッションを搭載したクルマはまだ数パーセントという時代背景ですが、1976年初代アコードにおいては、ホンダマチック搭載車の販売比率は25.2%と非常に多く、今回ご紹介する初代SN型が発売された1979年には、約半数のユーザーがホンダマチック搭載車を選択していたのです・・・!
およそ半世紀前に登場した絶盤国産旧車でありながら、しっかり整備された車両であれば、何も我慢せず普通に毎日旧車を楽しめる・・・。現代のクルマと比較すると、圧倒的にコンパクトで車両重量910kgと非常に軽い・・・!歴史を感じながらの小気味よい軽快な走りは、少しも色褪せる事なく、道ゆく人全てを振り返らせる大きな魅力に溢れている・・・!
情熱を持ち、半ば手作業で良いクルマを作ることに明け暮れていた「当時のモノ作り」は、SDGsが叫ばれる今になって、何か大切なことを教えてくれている気がするのです・・・。
国産旧車の魅力にどっぷり・・・!筋金入りオーナー様と外装
再塗装済み、機関・内装未再生オリジナルの79年式SN型初期
ホンダ・プレリュード!じっくり拝見致します・・・!
午後3時からの取材・・・。国産旧車の魅力にどっぷり・・・!筋金入りオーナー様とすっかり話し込み、気がついた時には冬の陽がもう暮れ様とする時間・・・。慌てて撮影スタートしたものの、優しい夕日に照らされた44年前の個体は実に味わい深く、美しくも凛とした佇まいはファインダー越しに感動を覚えるものでした・・・。
この79年式SN型初期プレリュード以外にも、大変貴重な初代E10型日産チェリーをフル・オリジナルで所有され、旧車イベント参加にとどまらず、雑誌などにも掲載されたご経験をお持ちの筋金入りオーナー様・・・。
そんなオーナー様が、この79年式SN型初期プレリュードを手に入れられたのは数年前の事・・・。以前に2人オーナーがおられた素性の分かる個体を、イベントで知り合った個人様と意気投合し譲り受けられます・・・。
この時代の国産旧車らしく、当時の錆びやすい鋼板で製造されたボディからは、当時錆浮きが見られた為、オリジナル色での外装全塗装を入手後間も無く実施されました・・・。
動画でもご確認頂ける様に、オリジナルのEK型エンジンは、愛情溢れるメンテナンスの成果もあり、現在好調を保っておられ、時折旧車イベントなどに参加されることを楽しみにされてこられたとの事です・・・。
気になっておられる不具合としては、下地処理含めて全塗装したものの、現時点で錆浮が数箇所で見られる事、また取材直前に気づかれたとの事ですが、オイルパンから僅かながらオイル漏れあり、これに関してはすぐにガスケットを入手し、お引き渡し時にお付け頂けるとの事です・・・。
未再生の内装も、流石に良い物を作ることに全力を上げていた時代のクルマだけあり良い状態で残っています・・・。ドライバーシートとリアシートのショルダー部分に僅かに切れがあるものの、素晴らしい状態を保っておられ、エアコンも問題なく使え・・・、ダッシュボードも一切クラック無し・・・、特徴的な国産初のサンルーフも、問題無く開閉するなど、44年経過している事実を忘れてしまいそうな位、磨き込んでは素晴らしい状態を保っておられます・・・。
また50番目最後の写真にある様に、別で予備エンジンを一機所有されておられ、こちらも購入時に付属いただけるとの事・・・。長らく大切にする準備万全でのお引き渡しが出来る様になっています・・・。
至る所に旧車愛を感じるオーナー様・・・。とても大切に、また長らく楽しまれるご予定でおられましたが、止むを得ないガレージ事情が理由で誠に残念ながら・・・、心から断腸の思いで手放すことを決意されました・・・。
「ここもこうしてやりたい、あそこもこうしてやりたい、まだまだやり残していることは山程ある・・・。」
その気持ちがヒシヒシと伝わってくる旧車愛に満ちた取材だったのです・・・。
70年代後半、スペシャリティーカーの先駆けを切った79年式SN型初期プレリュード・・・意外に少ない国内登録台数からも、イベントなどでは注目される存在となる事でしょう・・・。オーナー様の想いと共にこれからも未来永劫残して頂きたい貴重な個体と思った次第です・・・。
1979年式 初期SN型 ホンダ プレリュードXE取材後記・・・
冒頭にも少々触れさせて頂いた、1970年代後半と言う時代背景・・・。多感な青年時代の筆者にとって「プレリュード」という言葉の響きはある種特別なものでした・・・。バラード〜コンチェルト〜ビート等、音楽を背景とした名称を付けるのがホンダの流儀・・・。プレリュード(序奏)という車名は当時トヨタが商標として所有していたものの、ホンダ側からの交渉に、気持ちよく譲り渡したというエピソードからも、もう一つの意味合い(先駆的)というプレリュードの響きにはやはり特別感を感じます・・・。
こうして日々取材していると、不思議に思うこともしばしば・・・。愛情込めてメンテナンスに明け暮れ、磨き込んできた大切な絶盤旧車を手放される・・・。インタビュー形式で色々お話しお伺いしていると・・・、「これが今まで苦労して集めたパーツ類だよ・・・、これが当時のカタログでね、なかなか出ないんだよね・・・。」などと苦労話と共に手放す雰囲気など全く無く、眼を輝かせて愛車自慢が始まるオーナー様達・・・。様々な事情があって手放されることを決意された皆様は、まさに「断腸の想い」でおられることがヒシヒシと伝わってくるのです・・・。
絶盤国産旧車をこよなく愛される、筋金入りのオーナー様・・・。
そんなオーナー様のクルマに向き合われるお姿を拝見し、この様な状況で引き継がれる個体が次のまだ見ぬオーナー様の元で、未来永劫輝いて行く事を想像すると「伝えることの重要さ・・・」が大変価値ある事と、改めて感じた今回の取材でした・・・。
70年代の空気感そのままに、絶版国産旧車が今の時代に蘇る・・・!79年式
初代SN型 ホンダ プレリュード XEは、全塗装が施された機関好調、内装
オリジナル・・・何も我慢する事無く、普通に毎日旧車を楽しめる貴重な一台だった・・・!
なかなかレアで、イベントなどでも滅多に見ない1979年式初期SN型ホンダ プレリュード XEです!
是非、目から鱗の絶盤国産旧車見学に、雪の無い群馬県までお越しください・・・。
このとても貴重な絶版車「1979年式 ホンダ プレリュード XE 初期SN型」は現在群馬県にあります。
個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
本車両は購入に際しては、自動車税の月割り精算並びに、リサイクル預託金のご負担をお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は2023年1月22日15時より約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューと頂いた資料を元に執筆作成したものです。
限られた時間内での確認につき、状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります事ご承知おき下さい。
また執筆内容に関しては、念入りな海外・国内リサーチを含めてオリジナルの原稿を執筆しておりますが、現地に赴くなどの裏づけを全て取ってはおりません。状態等のコメントもあくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込は、このページの一番下よりご連絡下さい。
尚、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。